全日本カレーパン振興会 カレーパン通信

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カレーパン通信

レポート

2017.07.16

【福岡】滝川パンの焼きカレーパン 生地の甘味と辛いルーが絶妙にシンクロ

ものまねタレント・コロッケさんの故郷・熊本で、昔おじいさんが営んでいた「滝川パン」。孫のコロッケさんが「あの味をもう一度」と監修し、3年前復活させた熊本本店に続き、おととし11月11日、福岡市の天神に2号店がオープンしました。ご本人も2回訪店、昨年の熊本地震発生時には、お店のスタッフとともに、被災地まで救援物資を運ばれたそうです。


こちらは、キッチン責任者の深水拓郎さん。「天神北」というバス停に近い、人通りの多いお店の前で撮らせていただきました。
「ンパ川滝」と、明治時代のパン屋さんの復刻らしい右から並べる表記になっています。


“名は体を表す“。そのまんま「焼きカレーパン」が商品名です。あんパンやクリームパンを包むような、菓子パンぽいちょっと甘めのふっくらした生地は、「油を使わない分ヘルシー」(深水さん)です。

そして、「カレー」パンだから当然かもしれませんが、ルーの仕込みに特に気を使うそうです。4時間かけ、玉ねぎ、にんじんなどの野菜、鶏肉、牛肉でブイヨンを取り、それらをほぐして練りこみ、ルーの微妙なやわらかさをそのブイヨンで調整し、仕上げます。ピリっと辛いカレー粉を加え、大人の味ではありますが、「激辛」ではないので、万人向きだと思います。

パンの甘味とカレーの辛味が一体となり、お口の中でシンクロ、ひと口、また一口と進み、あっという間になくなってしまうことでしょう。

そのあたりの旨さの秘密は、お店にも貼ってあり、持ち帰れる名刺サイズのカードにも、こんなふう↓に表記してあります。「もはや秘密じゃないだろう」と、ツッコミたくなるところですが、その「秘密」を知っても、作れないと思われます。


このカレーは、昔からの滝川パンのレシピではなく、滝川パンを経営する(株)ユナイテッドファインの取締役・大江文彦さんの苦心の作だそうです。大江さんは、熊本同様震災の被災地である東北で飲食店を複数経営されている方で、非常時に「食の大切さ」を痛感されたといいます。


こちらが断面図。かなり大きく見えても、ふわっとスキマも多いので、意外にあっさりイケちゃいますよ。重さは約90g。開店と同時の朝8時と正午の2回焼き上がります。1日に20個しか作らないので、売り切れにご用心です。
税込240円は、カレーパンとしては少々高めに感じるかもしれませんが、職人芸の手間ひまかけた極上のカレールーを味わえば、お値段にナットクされることでしょう。


来月のイベント出店予定。現在は、同じ天神の福岡三越にイベントで出ていて、けっこう積極的に「対外試合」に挑まれています。

「滝川パン」は昨年、仙台にも出店したそうです。いつかあなたの町に開店する日も来るかも……。

(取材・文/久留仁譲二)
<メニュー> 
焼きカレーパン 240円(税込)
<店舗情報>
【店名】滝川パン 福岡天神店
【最寄駅】福岡市営地下鉄空港線天神駅 西鉄大牟田線福岡駅
【住所】〒810-0001 福岡市中央区天神3-6-17第一城戸ビル1階
【電話番号】092(791)9353
【営業時間】8時AM~8時PM
【定休日】1月1日、2日
【URL】無し
<訪問日> 2017年7月10日

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